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season-01

2010年7月 スイス鉄道の旅に寄せて

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透明感のある大気の中で、雄大な山々を眺めてみたい。でもちょっと、高山病も怖い(^^;
というわけで、スイス鉄道の旅に行ってきます。(2010/07/14記)

スイス鉄道の旅と3大名峰を巡る旅は、途中いくつかのアクシデントもありましたが、全行程を無事終了しました。関係各位にこころから御礼申し上げます。
恐れていた高山病も高地順応の機会があったためか、問題ありませんでした。
何よりも天候に恵まれたことが大きかったようで、ユングフラウ三山、モンブラン、マッターホルンなどをしっかり堪能することができました。よかったーっ。(2010/07/25記)


今回のスケジュール

日付 日程 観光/見学 宿泊
2010.07.15 成田→チューリッヒ 移動 セントラル・プラザ・ホテル
2010.07.16 チューリッヒ→ブリエンツ→クライネシャイデック ゴールデンパスライン・ロートホルン鉄道 シャイデック・ホテル
2010.07.17 クライネシャイデック→ユングフラウヨッホ→インターラーケン→ジュネーブ ユングフラウヨッホ観光/ゴールデンパス・クラシック(1等) ブリストル・ホテル
2010.07.18 ジュネーブ→シャモニー→ジュネーブ モンブラン観光 ブリストル・ホテル
2010.07.19 ジュネーブ→ベルン→ツェルマット→ゴルナグラート
ベルン市内観光 ゴルナグラート・クルム
2010.07.20 ゴルナグラート→ツェルマット→ゴルナグラート マッターホルン/ロープウエイ ゴルナグラート・クルム
2010.07.21 ゴルナグラート→ツェルマット→サンモリッツ 登山列車・氷河特急(1等) クリスタル・ホテル
2010.07.22 サンモリッツ→ティラーノ→サンモリッツ ベルニナ特急(1等) クリスタル・ホテル
2010.07.23 サンモリッツ→ルツェルン ベルニナアルプス・ルツェルン市内観光 ホテル・モンタナ
2010.07.24 ルツェルン→チューリッヒ チューリッヒ空港へ 機中泊
2010.07.25 →成田 移動 自宅

2010年 7/15 スイス鉄道の旅:成田 → チューリッヒ

10-0716-0012.jpg朝、5時半予約のタクシーが10分前くらいに到着。当方準備完了だったので、そのまま出発。三ツ境駅5時40分の電車はすいていて、座ることができた。横浜6時10分発のリムジンバスで成田へ。うーん、順調だ。
だけど、バスの中でマニュキュアするのはやめて、後ろの人!シンナー臭いよ。携帯のおばさんもうるさい。そんなにお父さんが心配なら旅行にいかなければいいのに。こちらは運転手さんに注意されていたけど。ってこともあったけど気分はルンルン。

今回は初スイス、初スイス・エアライン。10時25分発オンタイム。12時間半と長時間でしたがお食事もおいしく、快適でした。映画を夫は3つ、私は2つ見ました。


10-0716-0003.jpgスイス最大の都市、チューリッヒは気温24度晴れ。入国審査の係官の質問は「彼はGOODハズバンドか」ですって。あのー、普通は仕事か観光か、とかどこに行くのか聞くんじゃないんですかぁ。

空港からホテルまでは20分で着く。近いなぁ。成田は遠すぎるよね。
ホテルにチェックイン後、添乗員からあれこ説明を聞く。そう、今回は久しぶりに添乗員付きのツアーなんです。
その後チューリッヒの市内を流れるリマト川沿いに散歩。夕方6時を過ぎているのに陽はまだ高く、暑い。

町の真ん中を流れている川が湖と合流する地点では、飛び込みや水泳をしている人々。すぐそばでは白鳥がたくさん。
教会や建物も歴史が古そう。1758年、1822年と建築年を表示している建物もあり。200年から300年かぁ、すごいなぁ。この石畳も同い年だろうなぁ、と歩く。

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最後にCOOPでお買いもの。チーズ、ヨーグルト、ハムの種類の多さにびっくり。すごいなぁ。私たちも3種のベリー(クランベリー、ラズベリー、ストロベリー)を購入。ヨーグルトをかけて食べた。
今日は長い1日だった。よく眠れそうだ。

機内食1:和食 うどん、うにとあなご、豚のしょうが焼き、味噌汁、ごはん、デザート
機内食2:ピーマンいためごはん、焼き鳥、サラダ
軽食:ポテトサラダ、マカロニサラダ、チーズパン、ベリーのヨーグルトかけ

チューリッヒ セントラルホテル
緯度:47°22'40.5":N
軽度:8°32'38.2":E
今日の歩数 6,274歩

2010年 7/16 スイス鉄道の旅:チューリッヒ → クライネシャイデック

10-0717-0004.jpg朝、早めに目が覚めたので町の中のお散歩。夕べ行かなかったところがいい、とホテルより上の方に行ってみる。チューリッヒ大学があったが、かなり古い建物でとても素敵。階段を上っていたらすてきなカップルと遭遇。かわいい笑顔をカメラに向けてくれた。
いよいよ今日からスイスアルプスへ出発。今回の移動手段は列車中心。最近は道路も整備されたもののトンネルが多く、景色は断然列車だそうです。
チューリッヒからロートホルンまで乗り換えながら行って、一番初めのみどころ、ロートホルン鉄道に乗車。約1時間で山頂駅へ行き、ランチ後、お散歩して降りてくる予定。遊園地のようなかわいい電車で牧歌的な景色、山や湖をみながら結構な勾配を昇っていく。


10-0717-0003.jpg途中、ハイキング中の人たちがにこやかに手を振っていく。いいなぁ。。。と浸っていたら突然ガタンと大きな音がして止まった。あれ、と見ると車掌さんが真剣な顔をしてあちこち見ている。
あれ?、どうしたの?
しばらくしてから降りろとの指示。外は晴天。すぐそばには牛がたくさん放牧されていてカウベルがのどかに聞こえる。で。。。
結局1時間以上またされ、先に山頂まで行った車両が降りてきて、私たちをのせて山頂へ行った。この間、添乗員さん、フル稼働。なんたって、今夜のホテル前の駅までの電車は最終電車。それに乗り遅れるわけにはいかない。で、山頂駅に着いたらすぐ戻る鉄道に乗車。連絡しておいてくれたので、ランチはサンドイッチになり、山を降りながらみんなでほおばった。お腹がすいていたのでおいしかったぁ。


10-0717-0005.jpg下山、その後の乗り継ぎはスムーズでクライネシャイデックに時間通り着。なのに、ユングフラウ三山は霧の中。たまに雲がきれて山の一部のみが見えるだけ。え?!夕焼けに浮かぶユングフラウを撮るつもりだったのにぃ。。。
夕食後も未練がましく外をみるも、雷鳴が響いており、外で三脚を立てる状況ではないので早めに休む。疲れたー。

朝食:あっつ熱のクロワッサン、目玉焼きとベーコン、ジュース
昼食:ハムサンド、チョコレート
夕食:たっぷりサラダ、スープ、サーモングリル、デザート

今日の歩数 13,525歩

2010年 7/17 スイス鉄道の旅:クライネシャイデック → ユングフラウ → ジュネーブ

10-0717-0022.jpg朝、4時半頃起床。午前中不要のものはホテルに預けていくので、荷物を整理し、カメラをかかえて外へ。5時前はまだ暗いし空には雲がいっぱいだが、ユングフラウ三山が頂上まではっきり見える。やったぁ、やっぱり山は朝でなくっちゃ。
暗い中に壮大な山々。すっごい迫力。肉眼でははっきり見えるものの、そこは夜明けまでまだ30分以上の暗い中なので、カメラ写すのは至難の業。夫、頑張る。
三山を一緒に撮るのは大きすぎて無理なので、向かいの丘の方にいくことにする。途中、小さな池があり逆さアイガーがはっきり。わーい、とシャッターを押す。
朝日が向こうの山に昇ってきたが、雲が多くてアイガーには当たらない。だめかなぁ、と見ているとそのうち、雲の切れ間から北壁に光が当たると、当たったところが光り輝いて見える。思わず「わー!」。きれい!シャッターも押したけど、この神々しい美しさは肉眼でなくっちゃ。ユングフラウの残雪というか氷河もほんの少しだけ朝日に映えてオレンジ色になりました。きてよかったぁ。


10-0717-0002.jpg笑顔のにぎやかな朝食後、一番列車でユングフラウ・ヨッホへ。アイガー、メンヒの中を抜けて展望台へ。朝はあんなに雲があったのに、空はすっかり青空。昨夜高度2300メートルのところに泊まったせいか、高山病も大したことがなく、すてきな景色の撮影タイムに夢中でした。いやー、たのしかった。
2時間のフリータイム後、列車でホテルまで戻る。あれー、今朝はあんなにくっきり見えていた山々がまた雲の中。山は早朝じゃなくっちゃ、ということでしょうか。

昼食後、列車を乗り継いでジュネーヴへ。ゴールデンパス・ラインなどに乗車。が、今日も電車の遅延があり、添乗員さん、キリキリ。途中の乗り継ぎ電車が行ってしまい、次の列車なので、ジュネーブのホテルに着いたのは予定より1時間遅れの夜8時半。
山の中から大都会に来た。同じスイスでも随分違うなぁ。今日も疲れたー。

朝食:ブッフェスタイル サラダ、ハム、チーズ、パン、ミルク
昼食:ビシソワーズスープ、サラダ、パスタ、アイスクリーム
夕食:冷たいスープ、牛肉と温野菜、洋ナシのコンポート

今日の歩数 10,486歩

2010年 7/18 スイス鉄道の旅:ジュネーブ → シャモニー → ジュネーブ

10-0718-0010.jpg今朝も4時過ぎに目が覚める。仕方ないよなぁ、日本時間で午前11時だもの。でも横になっているだけでも疲れがとれるから、と頑張るも30分が限界。
ごそごそ起きだすと夫も起きてきた。それなら、とPCを見たり荷物の整理をしたり。朝食は7時から。6時半前に町の中をお散歩。すぐそばがレマン湖。噴水が有名だが、さすがこの時間はまだ。風が強いが気持ちが良い。
今日はフランスのシャモニーまでバスで出かけ、ロープウェイを乗り継ぎ、最後はエレベーターで3842メートルの展望台(エギーユ・デ・ミディ)に昇り、モンブランを見に行く。
スイスとフランスの国境は入国審査も何もなく、バスでそのまま通過。
シャモニーに近づくと雪を頂いた高い山が見えてきた。外の気温は24度だが、日差しは強い。でもこれから高地へいくのでしっかり防寒。


10-0718-0012.jpg今日は日曜日でもあり、ロープウェイ乗り場はすごい人。でも遊びに行くんだもん、みんな待たされても笑顔がこぼれている。さすが世界的観光地。さまざまな国の言葉が飛び交う。
高山病に心配しつつ、私は歩くのもそろそろ。一つ目のロープウェイをおりたら空気が冷たい。二つ目を降りてエレベーターを待っているとちょっと寒い。でも最後のエレベーターを降りたら、そこはお日様のすぐ近く。3800メートルの高いところで照らされているのだから、ちょっと暑いくらい。
目の前にモンブラン。遠くにはマッターホルンとヨーロッパ最高峰のモンテローザがくっきり。すごい!さっきまであった雲はどこへやら、クリアな青空。
きれいだ!すごい!ものすごくきれいだ!
階段を登る時は高山病の影響で身体と頭が重いけど、他は大丈夫。よかったぁ、と夫を振り返ると、さっきまで「頭がちょっと。。。」と言っていたのに、カメラに夢中。満喫しました。


10-0718-0013.jpg降りてきて、頭も体もすっきりしておいしいランチ。その後、約2時間の自由時間があるので、向かいの山のロープウェイに乗ることにする。乗り場まで急な上り坂。ふうふう言いながらやっと上がって、チケット売り場へ。ユーロを持ってきていないのでカードで購入(24CHF/人)。
ちょうどさっきの展望台の向かい側。ここでも楽しく撮影しました。いやー、3時すぎても快晴で堪能しました。
夕食は今日はフリー。スイス料理にチャレンジ。今日も疲れたー。

朝食:ブッフェスタイル サラダ、ハム、チーズ、卵、パン
昼食:スープ、鮭のグリルとパスタ、フルーツアイスクリーム
夕食:スイス料理 ラクレット、ミックスサラダ、コールド・ビーフなど

今日の歩数 12,130歩

2010年 7/19 スイス鉄道の旅:ジュネーブ → ベルン → ゴルナーグラード

10-0719-0005.jpg朝5時過ぎに起床。2晩お世話になったジュネーブのホテルのかたずけを済ませ、食事前に湖のほとりをお散歩。遠くの雪を頂いた山々が朝日に輝いている。
バスで首都ベルンへ。途中、パーキングでトイレ休憩。スイスのパーキングってこうなっているんだ、ホテルもあるんだ、と興味深く拝見。
ベルンではH子さんというベテランガイドがお出迎え。バラ公園、熊公園、旧市街、からくり時計、大聖堂、銀行街などてきぱきと見学。それにしてもスイスは効率的というかシンプルな生活スタイルに感心。ありがとうございました、H子さん。


10-0719-0003.jpgその後、電車でトゥーンまで行き、ランチクルーズ。船は満席。リタイアした白人のご夫婦などでいっぱいでした。湖のまわりにはすてきなおうちがたくさん。電車と同じく、大きな看板がまったくなく、すっきりした景観。緑が多く、氷河から流れてきた青い水と、そして空の上にはユングフラウ三山が浮かんでいます。なんか、とっても豊かな時間。
スピーツで船を降り、バスと再会。カンデルステックという駅でカートレインに乗って峠の下を通り抜けていく。その後、約1時間走って、テーシュ駅へ。ここからはバスは行けない、とのことで列車でマッターホルンのふもとの町、ツェルマットまで行く。そこからは登山列車に乗り、今晩の宿があるゴルナーグラートへ。ツェルマットからは青空にくっきりマッターホルンが見える。おおきいなぁ。すごい存在感。


10-0719-0004.jpg標高3100mのホテルに入り、何かする時間も惜しんで外に出る。高山病対策で何をするにもそろりそろり。息苦しく身体は重い。こんな場所なのにおいしいフランス料理の夕食。その後、9時前から夕焼けに染まるモンテローザや遠くの山々を見る。きれいだ。。。言葉がありません。
今、部屋の窓からは月空に浮かぶマッターホルンが一番星と共に見えています。ものすごく贅沢な夜です。今回星景写真にチャレンジする予定の夫が寝る時間があるか、心配です。明日は3,883mのグレーシャー・パラダイスに行くんだからねぇ。

朝食:サラダ、ハムなどのビュフェスタイル
昼食:ビーフソーセージ、ポテト、ティラミス
夕食:たっぷりサラダ、うさぎのお肉のデミグラス味、デザート

歩数:12,385歩

2010年 7/20 スイス鉄道の旅:ゴルナーグラード → マッターホルン → ゴルナーグラード

10-0720-0001.jpg昨夜は横になってからも夫は星景写真のため窓を一晩中開放。ここのホテルは海抜3100Mのところなので、寒い寒い。
明け方、朝日を撮るために彼は三脚をかかえて外に出て行ったが、私はお部屋の窓から見ることにする。窓の正面にマッターホルン。夜があけるにつれて空がだんだん青から紫、ピンクにそまり、やがて山頂が金色に光り、その色が少しづつ下にさがっていく。雲ひとつない完全な形のマッターホルン。すごいなぁ。。。
朝食後、登山電車でふもとのツェルマットまで降りる。ここは標高1,800mの町。さっきまでの身体が重たいのがうそのように消えていく


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町のはずれのロープウェイ乗り場まで約20分歩き、マッターホルンの向かいの山、クライネ・マッターホルンの山頂3,883mまで昇る。
ロープウェイとケーブルカーを乗り継ぎ、やっと頂上、と思いきやさらに階段が延々と空まで続く。えっー、これを昇るのー!でもここまで来たんだから、とそろそろ昇る。
高山病の影響で身体は重いし、心臓はどくどく。でも何とか昇りました。わーい、3883mだ。と喜んでいたら、ドイツ語圏のカップルにシャッターをおしてくれ、と頼まれる。はいはい、と応じるとつぎつぎ頼まれ、私は山頂シャッター押し屋さん?。


10-0720-0003.jpgまた約1時間かけてツェルマットまで降り、Sさんご夫婦と一緒にランチ。マッターホルンが見えるテラスでお食事しよう、と探して入る。陽気な店員さんで、文字だけのメニューとにらめっこをしていたら、よそのお客さんのお食事を運ぶたびに、これは何、と実物をみせてくれた。さらに望遠鏡までサービス。これで山を見ろ、という意味らしい。結局本日のランチというセットメニューをいただく。なかなかおいしかった(16CHF/人)。
食後、教会の墓地を散策。マッターホルン登頂でなくなった人たちのお墓が並ぶ。ピッケルのついた墓石が大きなもみの木と時計台がついた教会にはさまれひっそり佇んでいた。その後ろにどっしりとマッターホルンがでーん!。ちょっとうるっとしてしまいました。
ツェルマットの家々やその間から見える雄大なマッターホルンはどこを見ても絵のような美しさ。少女時代に読んだ水野英子さんの『エーデルワイス』という漫画がこの町を舞台にしていたんだなぁ、と今更知りました。だって、40年前に漫画で見た景色そのものなんですもの。


10-0720-0004.jpgその後は登山鉄道に乗り、途中駅で下車して近くの池まで歩く。逆さマッターホルンを撮影しよう、と行ったが風で湖面にさざなみ。それでもときどき少なくなったので、逆さモンテローザもパチリ。今日は気温は温かく風はさわやかで、トレッキング日より。たくさんのひとたちが池のそばを次々通って行った。バギーで赤ちゃんを連れている人、犬連れ、年齢もさまざま。もちろん言語も。しっかし。日本人は群を抜いて多いように感じたのは、私が日本人だからでしょうか。
登山列車でひと駅乗り、ホテルに戻りシャワーを浴びて仮眠。ぐっすりzzz。夕食前に起きるのが大変だった。
窓の外を見るとマッターホルンは雲の中。空には雲がいっぱい。これじゃあ今夜の夕焼けはなさそうだ。

朝食:サラダ、ハムなどのビュフェスタイル
昼食:前菜、鶏肉のグリル温野菜とパスタ
夕食:サラダ、スイスのしゃぶしゃぶ、デザート

歩数:12,604歩

2010年 7/21 スイス鉄道の旅:ゴルナーグラード → サンモリッツ

10-0721-0004.jpg昨夜は雲が全天を覆い、夕食後には雨になった。安心して今日の準備をして寝る。ふと目が覚めて時間を見ると3時半。外を見るとマッターホルンが夜空に黒く浮き上がり、空には満天の星。夫に「星がきれいだよ」と声をかけると彼も起きだしてカメラをセット。山の天気は本当に変わりやすいので、安心できない。
その後、雲が出てきたので少し休むも4時過ぎには夫は起きだして身支度。昨日の湖まで歩いて降りて、朝焼けの逆さマッターホルンにチャレンジする、とのことで出て行った。
私はもうしばらく横になり、5時半過ぎから昨日同様、特等席の窓辺に陣取り、刻々と変化するマッターホルンを見ている。初めは雲がたっぷりマッターホルンにまとわりついているが、まわりの雲がピンク色にかわり、てっぺんが金色になり、少しづつ裾に降りて行く。昨日は快晴で雲がなかったが、今日は雲がマッターホルンの大きさを引き立てているようだ。裾まで朝日があたり金色だった光が普通のあかるさに変わった頃、あんなにあった雲はすっかりなくなりクリアなマッターホルンが現れた。すてきなショウを2日間も見せてくれて、ありがとう!


10-0721-0002.jpg朝一番の山頂着の電車で夫は戻ってきた。あわてて出かけて行ったので、水筒もデジカメも忘れ、フィルム・カメラと三脚だけをかかえていったので、途中でフィルムが終了し、仕方なく携帯でとった写真をみせてくれた。「楽しかったぁ」と子供のよう。
今日は氷河特急でサンモリッツまで8時間の長丁場。と思ったけど、出発してしばらくしたら昼食。遠くの山々や左右に広がる牧歌的な景色や、氷河からの水が川に流れ、とうとうと流れている様子などあきることなく、時間が過ぎて行きました。10-0721-0003.jpg
そういえばここスイスでは水道のお水がとてもおいしいのです。何よりよく冷えています。ホテルのお部屋にサービスにおいてあるミネラル・ウォーターよりはるかにおいしいです。氷河から流れてきたお水がそのまま水道管から出てきているのだから、当然とは思います。


氷河特急で有名な、世界遺産に指定されているアーチ状の42メートルの高架橋があるとかで、その橋の写真をねらって見た。しかし、車窓からの撮影は難しいなぁ。外に出て写真が撮りたい!
夕方サンモリッツ着。ホテルに入り、じき夕食。食後、8時半過ぎだがまだまだ明るいので少しお散歩。でも半袖、半ズボンでは寒くてホテルに戻る。今日も1日、楽しかったー。

朝食:サラダ、ベーコン、ソーセージなどのビュフェスタイル
昼食:氷河特急のランチ サラダ、豚肉のソテー、パスタ、ほうれん草ソテー、ケーキ
夕食:野菜スープ、マスのグリル、ポテト、ほうれん草、プリン

歩数:4,372歩

2010年 7/22 スイス鉄道の旅:サンモリッツ

10-0722-0001.jpg朝、6時ごろ目が覚めた。ぐっすり寝たー。今朝は朝焼けの山の撮影があるわけではないので、しっかり寝た気がする。それにここサン・モリッツは標高1773m。昨日までのゴルナーグラートの3100mと違い、身体がかなり楽だ。
朝食前に駅のそばのサン・モリッツ湖までお散歩。サン・モリッツは坂の多いまち。ジョギングしている人、ボートの練習をしている人、釣りをしている人などさまざま。遠くの山々とスイスらしい家々が湖面に映り、とてもきれいだ。
さわやかな気分でホテルに戻り朝食。ビュフェスタイルだが、野菜がないなぁ。果物をたくさんいただこうっと。
ホテル周辺は、ブランドショップがたくさん。おしゃれな服がショーウインドウに並んでおり、目にも楽しい。私たち同様に、多くの日本人が旅行にお見えになっています。


10-0722-0002.jpg今日の列車の発車時間は11時22分。それまではフリーなので、ケーブルカーで標高3057mのピッツネイルまで昇ることにする。昨日下見したときにCash Onlyと書いてあった。スイスフランが少なくなってきたので、ホテルのフロントで両替していったのに、チケット売り場にはカード用のマシンあり。^^;
8:40の始発でチャンタレラ駅経由でピッツネイルへ。ケーブルカーを乗り継いで山頂駅から頂上までは少し昇る。途中、地リスを発見(夫が)。親子連れもいてかわいい!
山頂では遠くにマッターホルンが見えるはずだが、雲の中。雲がかなり早く動いているので、少し待つがマッターホルンまでは見えなかった。でも登山道のお花が可憐。強風を避けるように岩陰にひっそり咲いている様子が本当にけなげ。
で、列車に間に合うように、後ろ髪をひかれる思いで下山。途中駅でNさんたちと合流。Nさんご夫婦と陽気なMさん。楽しい方々です。

10-0722-0003.jpg今日の列車はレーティッシュ鉄道のベルニナ線。世界遺産にも登録されている景観のすばらしいところ。1等車なので座席は立派だが、難点は窓があかない。写真を撮りたい人にはちょっと向かないかも。夫は途中で発見した窓をあけられる通路て立ちっぱなし。私は大きな窓にかじりついて見ていました。3つのおおきな氷河、そこから流れる水。その下の緑色の湖。それから森と草原とかわいい家々。たくさんの人たちがトレッキング、ハイキングをしていました。
列車はイタリアのティラーノまで。
イタリア料理の昼食後、もう一度列車にのってサン・モリッツに戻る。帰りは無蓋の展望列車に乗る。ちょうどディズニーランドのアトラクションのような列車だけど、何といってもまわりの景色が世界遺産なのだから、さわやかで気分は最高。もっともティラーノあたりは暑くて、今晩は標高が1773mのサンモリッツに帰るのがうれしい。
列車はさきほどのルートを復習するように戻る。その上、オープン列車。写真はラクラク。今日の最高標高は2252m。ここだけちょっと寒かったけど、約2時間の列車の旅を満喫しました。楽しかったー。

朝食:ベーコン、ソーセージ、ヨーグルトなどのビュフェスタイル
昼食:サラダ、子牛のカツレツ、スパゲッティミートソース、アイスクリーム
夕食:スーパーのサラダ、ハムサンド、あさりの味噌汁、ぶどう

歩数:13,065歩

2010年 7/23 スイス鉄道の旅:サンモリッツ → ルツェルン

10-0723-0001.jpg今日もすっきり起床。朝食までに時間があるので、ケーブルカー乗り場後ろのトレイルを少し歩く。昇り始めは階段で、ちょっと息が切れるがそのあとはゆるやかな傾斜。深い緑と川の流れがさわやかだ。
朝食後、バスで出発。まず近くのロープウェイ乗り場から展望台へ。ケーブルカーで山頂まで一気に昇る。同じ車両に乗ったスイス人女性にどこから来たか、声をかけられた。この人がよくしゃべる人で頂上までほとんど話しっぱなし。彼女の50歳のお誕生日にこの頂上のホテルで家族で泊ってお祝いをしたそうで、とてもよいところだそうです。
頂上では向かいの山々に雲がかかっているものの、雄大な景色が広がっている。ところどころ雲が切れてお日様があたり、きれいだ。お花もたくさん咲いていたが、この旅行中、とうとうエーデルワイスには会うことができなかった。残念。


10-0723-0002.jpgこの後、昼食会場のマイエンフェルトにバスで向かう。先日氷河特急で通った線路沿いの道を走る。道路の左右には広々した牧草地とかわいいおうちが広がっている。そのうちに雨が落ちてきた。これまでずーっと好天に恵まれていたので、恵みの雨か。雨に煙る山々や草原もまた素敵です。
マイエンフェルトはハイジゆかりの町で、ハイジホテルというかわいい名前のホテルでおいしい昼食後、近くのハイジハウスまでお散歩。といってもざあざあ降りの雨の中、我が家は二人で傘は携帯用の小さいのが1本。肩も足元もぐっしょり。


10-0723-0003.jpgその後、今日の宿泊地、ルツェルンに向かう。ルツェルンは先日、列車で来たときに乗り換え時間に駅のそばをちょっとうろうろしたところ。今日はライオン記念碑やカペル橋などを観光。しっかし、町の中心を流れる川の流れがものすごく早く、見ていると吸い込まれそう。観光客がとても多く、おおきなお土産屋さんをのぞくとアラブ系と中国人観光客であふれていた。おそるべしオイルマネーとチャイナ・マネー。
添乗員さん紹介のチョコレート屋さんでマカロンを購入し、バスでホテルへ。湖ののぞむ高台のすてきなホテル。私たちのお部屋からは湖が望め、夕食途中に湖に夕日が当たっているのを見た夫が、中座して部屋に写真を撮りに戻ったら、ちょうど虹がかかっていたとのこと。
今日は最後の晩餐。たまたま本日、氷河特急で日本人客が事故にあった模様。私たちは明日帰国で、全員元気に帰国できそうですが、事故にあわれた方々が大したことがありませんように、とお祈りします。

朝食:ベーコン、ソーセージ、ヨーグルトなどのビュフェスタイル
昼食:サラダ、豚肉とマッシュルームの煮込み、パスタ、アイスクリーム
夕食:リッチなサラダ、ひらめのソテーの野菜添え、豪華なデザート

歩数:12,831歩

2010年 7/24-25 スイス鉄道の旅:ルツェルン → チューリッヒ → 成田

10-0725-0001.jpgいよいよ帰国の日になってしまった。今回はトータル11日とちょっと長い旅行だったが、天候に恵まれたこともあり、毎日興奮しているうちに、過ぎてしまいました。
朝、ホテルから湖を眺めると空には雲がいっぱいに広がり、少し雨も降った模様。遠くになごりの山々が黒く見える。
ルツェルンのホテルからまっすぐチューリッヒの空港に向かう。土曜日の朝ということもあり、渋滞もなくスムーズ。早めに空港に着いたので、出発まではのんびり。飛行機はオンタイム。飛行時間は実質10時間程度。
食事をして寝ていたら日本に着いていた。着陸時、遠くに富士山。成田の気温は25度と機内放送があったが、降りると蒸し暑く、日本の真夏が待っていた。


10-0725-0002.jpg今回はJTBの「世界の旅情」というツアーに参加。スイス・アルプスの見所をたっぷり全部まわった。列車は基本的には1等なので広くて楽だったし、山岳ホテルに戻るときも上りが混んでいる時間帯に私たちは下り、またはその逆とよく考えられていた。さらに、各所で自由時間がわりとたっぷりあり、更に好天のおかげもありスイス・アルプスを満喫。
16名というこじんまりとしたグループに添乗員さん。みなさん、落ち着いた良い方々でとても豊かな旅ができました。多謝です。
空港でトランクは宅配に出したら、15時には横浜の自宅に届いた。夫は早速写真を印刷してにんまりしている。スイスのさわやかな気候に慣れた体に暑さが辛いが、汗をかきかきすいかと白玉を食べた。おいしい。

朝 食:ホテルのビュフェ パン、ジュース、ハム、ベーコン、ヨーグルトなど
機内食1:和食 おそば、えび、どら焼き、鮭の野菜あんかけ、ごはん、味噌汁
機内食2:パン、オムレツ、フルーツ

歩 数:5,558歩