Diary-title

Ikuchan-Report

2002年5月 いくチャンのアラスカ・FAX報告(1) ジュノー

2002-ikutitle-1.png

(書いた日:2002年5月14日)


2002-001-1.jpgアラスカに着いて2日目の夜です。ここはほんとうに日が長く(白夜ではないけど)、今10:00pm、ようやく暗くなってきました。
外の明るさで5:00pmくらい、と思っていると9:00pmだったりする・・・。不思議です。

1日目
5/13(月)とてもとても長い1日でした。
家でカレーを作ったのがもう遠い昔のよう。あれから成田まで電車で行って、それからはひたすた待機、Flight、待機、Flight・・・・・と続きました。
結果的にはアンカレッジ→ジュノーを時間をかえて早い便にしたのも(あやしい英語ですっごく疲れたけれど)、1泊目をPickUp付きのホテルにしたのも正解。


2002-002-1.jpg2日目
5/14(火)ジュノーStay(豪華クルーズ船が着くと、観光客がいっぱいになる。)夜中何度か目が覚めたもののなんとか回復。開き直って今日はとにかく観光。
ロバート山のトラムで上に登って、Alpaine Trailをハイキングしようと思っていたのに、残雪のためClosedだったのが残念。
☆とにかく☆英語が聞き取れない、通じない!!あたり前だけど。だけどもうアラスカに来ちゃったんだし、6/2までは帰れないんだし、何とか乗り切るしかないのだ・・・と前向きに開き直り。
ジュノー・ホステルで日本人カップルと一緒になり、ちょっとうれしかった。クルーズ船にはL-Aのお客さんのような夫婦づれが多いけど。


2002年5月 いくチャンのアラスカ・FAX報告(2) ジュノー → スギャクウェイ

2002-ikutitle-2.png
(書いた日:2002年5月18日)

Topic 1 アラスカ・ハイキングを体験したこと。

2002-004-1.jpg3日目
5/15(水)昨日は降ったりやんだりのくもり空だったけど、この日はまずまずの空模様。Captal Transit(市バス)に乗って、30分位歩いて、メンデンホーン氷河へ行きました。途中、小銭がなくて、バス代が払えない!というアクシデントがあったけど、隣のお兄さんが$1プレゼントしてくれて助かった・・・ということもありました。
この日はEast Glaycier Loup Trailというハイキング・コース、約2時間くらいのハイキング。りすや小鳥もたくさん見られて、氷河もなかなかの迫力で楽しかった。

Topic 1 スギャクウェイへの3日間。(片コトの英語で何とかがんばって情報を集めた結果、ガスタパス・フェリーは金曜の1往復しかないことがわかり、Glycier Bayゆきはとりやめに)


2002-006-3.jpg4日目
5/16(木)というわけで、予定変更。午前中は街をブラブラしながらヘインズに行くかスギャグウェイに行くか考えていたけど、結局スギャグウェイに決定。たまたまジュノー・ホステルで2泊一緒だったYちゃん&Tくんも同行程に。
4:00pmジュノー Auke Bay出発 → 10:30すぎスギャグウェイ着。アラスカ・マリン・ハイウェイ(州営フェリー)TAKU号に乗る。
話の流れで3人でキャンプすることになり、フェリー内でシャワーもすませる。

2002-008-2.jpg


5日目
5/17(金)初 My Tent泊!!ちょっと寒かったけど、こちらへ来て一番よく眠れた。しかもHostelのように時間制限はないので、ゆっくり朝寝坊した。3人でのんびり朝兼昼食を食べヒッチハイクで北上する2人と別れ、今日はDown Townの散策。まるでディズニーランドが生きているようなHistoricな街。夕方ホステル泊のバーニー&ジェシー(Canada)に誘われてサイクリングに行く。その後、Tくんのカゼのため2人が戻ってきてしまい、Yちゃんと日本風のカレーを作る。久々のカレー!!3人で感激しながら食べた。


2002-009-1.jpg


6日目
5/18(土)快晴。暑い。早朝、Hostのフランクさんと共にホワイト・ホースへ向かう2人を今度こそ見送り、私はハイキングへ。ちっちゃい街で周りは山と海なので、Trailもたくさんある。今回はLower LakeとIcy Lakeの2つの湖をめぐった。バーニーに送られて、16:30フェリー出港(すっごくすいている)。
Crewのおじいさん(71歳)と仲良くなった。年配のおじいさんだと、占領時代、軍隊で日本にいた、という人がけっこういる・・・。(フェリーにて記)

2002年5月 いくチャンのアラスカ・FAX報告(3) ジュノー → アンカレッジ → フェアバンクス

2002-ikutitle-3.png
(書いた日:2002年5月22日)
先日何とか送れたようなので、もう一度かいてみよう!!今日は久々に本当に話し相手もいないので...。FAXはカンタンというのはちゃんとしたHotelに泊まっている場合であって、私のようにHostel泊まりだと設備も様々なのです。でもみんな清潔だし安全だし、なにより友達ができてたのしいよ。デナリの後はタルキートナでロッジ(植村直己も泊まったらしい!!)に予約してあるので、そこではFAXできるでしょう。

2002-013-3.jpgTOPIC 1:ジュノー ... アンカレッジへ移動!!。

7日目:5/19(日)
チケット変更しておいたおかげで、朝も余裕で空港へ。さすがに日曜で混んでおり、セキュリティ・チェックで時間がかかる。乗客も前回の3倍はいた。
すっごい天気が良く、窓側の席だったのでばっちりフライトシーイングが楽しめた!!ジュノー大氷原、(行けなかった)グレイシャーベイ、St.Eliasあたりの山々と氷原。(これがすっごい迫力でした)それからMt.Denali!!
アンカレッジは暑い???。しかも日曜なのでほとんどの店が閉まっている。


2002-014-2.jpgTOPIC 2:フェアバンクスでの3日間のこと。
8日目:5/20(月)アンカレッジ → フェアバンクスへ。長距離バスで移動
パークス・ハイウェイ・シャトルはコースからコースへ行ってくれるので便利。この日も快晴。ハイウェイからものすごいパノラマ(特にデナリ南側)を楽しんでいるうちに、ロングドライブもあっという間だった。あんなに大きくデナリが見えるとは!!
フェアバンクス・ビリーズ・ホステルで土岐さんという日本人写真家さんと出会う。またしてもYちゃんandTくんと再会し、夕食は一緒にうどんを作る。


2002-017-1.jpg
9日目:5/21(火)早起きして予定通り北極圏ドライブ・アドベンチャーに参加
行ってきました北極圏!!暑かった!乾いていた!(この日、フェアバンクスは5月の最高気温を記録)ちょっとだけカラコルム・ハイウェイちっくなドライブでした。ガイド兼ドライバーはジェフ。英語がわかればもう5?6倍楽しめたのにな...。でもブルックス山脈も見え、星野道夫の世界でした。

2002-018-2.jpg10日目:5/22(水)フェアバンクスは全部が郊外のような街
どこから原野でどこから街かよく分からない。ダウンタウンもあまり観光客ずれしていず、かえって好印象でした。ビリーズは自分の下宿のようで本当に居心地がよく、しかも3日間一人部屋。午前中はアラスカ大学(でかい!)博物館(←おばちゃんand土岐さんおすすめ)へ行き、午後はダウンタウンへ行って買い物and観光。やっぱり暑い...。バスで会ったおっちゃんに「なぜこんなに日本人がよく来るのかwonderだ」と言われた。

2002年5月 いくチャンのアラスカ・FAX報告(4) デナリ国立公園

2002-ikutitle-4.png

(書いた日:May/26/2002)

さっきようやく山の向こうにお陽さまが落ちていったけど、どうせここはほとんど暗くならないので(現在22:00)寒くなる前に、のっているうちにもう1枚いきましょう。
テントサイトのテーブルなのでちょっと字がキタナイけど。

2002-019-3.jpg

◇いよいよデナリ国立公園なのだ!◇

-- デナリ準備編 --

11日目:5/23(木)フェアバンクスからバスで移動。(鉄道はデナリ→タルキートナに変更)客は二人だけ。天気も良くあっという間のドライブだった。12:30頃にはビジターセンターへ着いてしまった...が、計画のまとまっていない状態で、何かを相談するには英語力が足りず、とにかく計画を立てようと地図やガイドを買ったり、エントランスエリアをうろうろしたりして過ごす。(とりあえずSHOPや郵便局が今年から移動したらしい、ということはわかった)。
16:00にはビジターセンターも閉まってしまい、17:30のHostelのPick Upまでヒマだった。


2002-020-2.jpg12日目:5/24(金)とにかくバスとキャンプ場を予約する。行動しなくては始まらないのだ。ワイルドライフツァーに参加、なんていう予定はどこかに行ってしまったけれど、バックカントリーデスクで知り合った三太郎さんという日本人のおっちゃんと一緒にドライブへ行った。今日まではまだ一般車がタクラニカまで入れるのだ...。
午後ビジターセンターでまたしてもYちゃんandTくんと再会。この二人も三太郎さんも明日からバックカントリー。キャンプの準備をする。今日はもう1泊Hostel(ステキなログハウス)に泊まり。でっかい犬が2頭いて、かわいい。



2002-020-1.jpg

とりあえず今日はここまで。そろそろ蚊取り線香も終わりそうなので。(ウワサには聞いていたけど、アラスカン・モスキートはほんとにデカイ。これさえいなければ10倍くらいは快適なのに!日本にもいるから仕方がないけど)
早いもので日程ももう2/3が過ぎました。予定は変更してばかりだけど、まぁすべて結果オーライで、楽しくやっています。いろんな出会いがあり、いろんな人に助けられています。



2002-020-3.jpg





どうして一人でわざわざアラスカなんかに行かなきゃいけないの、と思う人はたくさんいるでしょう。父さん、母さん、ばあちゃん、品川や長野のおばあちゃんや各方面に心配ばかりかけていることも分かってる。でもとりあえず、来ないほうがよかった、とは思わない。なんで一人でこんなことしているのか、応えはまだ出ないけど。このでっかい自然の中で、一人でもう少し考えてみようと思います。(デナリ・サンクチュアリ・リバーキャンプ場にて)

2002年5月 いくチャンのアラスカ・FAX報告(5) デナリ国立公園

2002-ikutitle-5.png

(書いた日:May/26/2002)

2002-021-2.jpg風邪もひかず、ケガもせず、クマにも会わず(←ちょと残念)、無事にデナリから出てきました。ではいってみましょう。

◇デナリ本番編◇
デナリのパーク・サービス自体も、25日のシャトル運行開始に合わせ24日あたりから急に活気づいたよう。

13日目:5/25(土)今日のメイン Hiking of Mt.ヒーリ?・トレイル
今日もまたHostのベッキーとでっかい犬に見送られてビジターセンターへ。いよいよ今日からCamp。デナリ本番なのだ。キャンプ場のCheck Inは11:00からなので、足ならしにホースショー・レイク・トレイルを歩いてみる。今日も暑い。ライリークリーク・ループ・バス(←タダなので使えるが、時間がアバウト)でモリノ・キャンプ場へ。設営後、Healy山へハイキングへ。けっこうガンガン登り、稜線に出るまでが暑くてしんどかったが、登ってみれば風もあり、大満足だった。登った!!という感じも充分。この日はシャワーもあび、夜はキャンプ場で会ったSくんというサイクリストとしゃべる。(北極地リス、カリブーに会った)2002-030-2.jpg


14日目:5/26(日)シャトル・バスで公園内部へ...
早起きして、予定通り8:00出発のシャトルに乗る。飲料水を3Lほど持った。
とりあえずバスでトクラットまで約3時間。途中、ライチョウ、山の上のドールシープを見る。同じバスに日本人女性とアメリカ人男性のご夫婦が乗っており、おばあちゃんがいろいろ話しかけてくれた。そのままバスでサンクチュアリ・リバー・キャンプ場へ。こじんまりとした静かなサイト。この日も暑かったので、少し涼しくなってから近くのツンドラ帯へHikingへ行く。が、しかし、やはりオフトレイルは難しい!!手ごわいブッシュにサングラスを落としてしまった。

2002-031-1.jpg

15日目:5/27(月)Mt.WrightへのDay Hiking
さあ、メイン・イベント!オフトレイル・ハイキングに挑戦!出発前にちょうどよくレンジャーに会い、アドバイスをもらえる。初めはトレースがあったがすぐなくなり、とにかく樹林を抜けるまでは大変だった。視界がきかないのは本当に恐い。でも上部へ抜けたらすごい!花が咲いているし、景色はいいし・・・。どう多めに見積もっても、この日はMt.Wrightの山頂部に登ったのは私だけだった。ドールシープと一緒にお茶するなんて、登った人だけの特権。読図をならっておいてよかった!!今の自分の力を過信もせず、卑下もせず、これが私の精一杯だった。良い経験・自信になったと思う。ライチョウ、ムース(馬みたい)にも会う。さすがにフィルムが減る・・・。

2002-032-1.jpg



16日目:5/28(火)サンクチュアリ・リバー散策
テントを撤収してから、サンクチュアリ・リバー上流域へ。トレイル(登山道)というよりトレース(踏み跡)をたどり、途中からまたオフトレイル。2?3時間のHikingの後、13:50のバスでビジターセンターへ戻る。
早くシャワーをあびておいしいものを食べたいような、まだまだこの原野の中にいたいような複雑な気持ち。19:00からビジターセンターでレンジャー・プログラム(デナリの動物やネイティブのアサバスカン族について)に参加する。



2002年5月 いくチャンのアラスカ・FAX報告(6) デナリ国立公園

2002-ikutitle-6.png

(書いた日:May/31/2002)

2002-033-3.jpg結局タルキートナではFAXできず・・・(街の食品店でできるって聞いたけど、長距離はナント$9!!)アンカレッジに戻ってきてしまいました。もう帰ってからでも同じ?まあいいや。

Topic 1 アラスカ鉄道に乗ったのだ!!


17日目:5/29(水)ほとんど曜日の感覚はナイ
27日が祝日(戦没将兵追悼記念日)なのも知らなかった。
いよいよデナリを出る日。午前中、1時間ほどエントランスエリアのトレイル(整備された)を歩く。11:30ごろになると、どこにこんなに人がいたの・・・というくらい、だれもいなかった駅に人が集まってくる。12:00出発予定の電車は12:30ごろようやく到着。アラスカ鉄道自体の客車は4両ほどで、しかもガラガラ。ようするに人が入っているのはツアー車両だけなのだ。まだ料金も安い(プレシーズン料金)だしね。外国の列車に乗るのは初めて!!シートは超リクライニングだし、展望車は貸切りだし、楽しかった。あいにく天気はよくなかったけど、それでも迫力の大自然。途中、白頭ワシを見た。今日はタルキートナで途中下車。宿泊のラティテュード62°ロッジでは何と!!植村直己が泊まったという部屋にしてくれた!!


2002-034-1.jpgTopic 2 タルキートナに寄り道・・・そして旅が終わる・・・。

18日目:5/30(木)タルキートナ
タルキートナはMt.マッキンリーへのゲートタウン。(私はずっと、デナリN.Pはタルキートナと思っていた)
街自体はほんとに小さく、遊覧飛行やサファリツアーに参加しなければすることがないほど・・・。もちろんそんなお金(だって高いのだ!!)はなく、のんびりGift Shopめぐりをしたり、博物館をのぞいたりする。ここはNPSのビジター・センターもあり、なぜか日本の「岩と雪」という古いクライミング雑誌がそろっていたり、レンジャー・プログラム(登山についてだったので、英語がわからなくても興味深かった)を受けたりできた。またマッキンリーを目指す日本人学生の男の子たちにも会った。ほかにもクライマーぽい感じの人がけっこういたり、私もミレーのジャケットを着て歩いていたら、お店で「君もクライマーか?」と聞かれたりする。
6:30ごろ、シャトル・バンでタルキートナを出発。より道は終わり。いよいよアンカレッジに戻るのだ。

2002-035-1.jpg

19日目:5/31(金)最後の1日だ
このスピナード・ホステルは$5追加すれば夜までパブリック・スペースを使えるので、これから荷物を一度まとめて、のんびり街へ行ってこようと思う。そうそうおじちゃんにアラスカン・アンバーも買わなきゃね・・・。(21才以下はアルコールを買えないので、パスポートを見せろって言われるか...楽しみ)気が付けばも20日近く旅をしている。私はこのアラスカで何を捨てて、何を見つけたんだろう。
とにかく今日が最後の1日なのだ...。
(アンカレッジ・スピナード・ホステルにて記)