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Wild Life 3

2001年 8/25 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:シアトル

2001-082503.jpg午前中は自宅で野茂とイチローの応援。イチローが第二打席でヒットを打ったのを見てから自宅を出る。16:55発アメリカン。満席。
今回は着いた日に野球観戦があるせいか、いつになく飛行機のなかで少しとろとろできた。予定より少し早く朝9:20シアトル着。入国、税関を通って出口へ向かう地下鉄の中で、シアトルはここ1週間は風雨が激しかったが、今日から1週間は晴天という話を聞く。早速ラッキー。
グレイライン・シャトルでホテルへ。チェクインには早いが荷物を預かってもらうつもりだったが、チェックインさせてくれた。一休みしてから、野球観戦にいく方法をコンシェルジェに聞くと、なんとホテルをまわるシャトル・バスの案内が日本語で書かれていた。一人往復10$。安い!でも私たちが乗ったバスは日本人は私たちだけでした。
球場には12:30頃着。「WILLCALL」という窓口で予約したチケットを受け取る。あたりはどこも人だらけ。マリナーズ・ショップは入るために行列(イチローシャツ類はXLしかないものがほとんど)、ホットドックを買うにもトイレも大行列。


2001-082504.jpgところでなんと今日はイチローがでなかったのです。昨日まであんなに調子がよかったのに!もちろんそれも想定して、それなりに楽しむつもりでしたし、楽しんだのも事実ですが、やっぱり一番大事なスパイスが欠けていたようで残念。。。でも9回には佐々木がでてきて盛り上がったんですが、なぜか2アウトをとった直後に降板。そのあとあわや乱闘?という雰囲気もありましたが、イチローが出なかった分のプレゼントか4時間半の長いゲーム、11回までもやってくれ、最後はマリナーズのさよなら勝ち。途中ねむくなることもほとんどなく、それなりに楽しい野球観戦でした。もしかしたら「イチローがスタメンからはずれた貴重な試合」を見られたのかも。

機内食1:焼き鳥弁当
機内食2:デニッシュ
昼食:ホットドック&ポテトフライ
夕食:タコス(夫はBIGなステーキ)

2001年 8/26 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:ガスタバス

2001-082603.jpg夜中にやっぱり目がさめる。17時間の時差だもの、仕方がないか。
9:28発の飛行機でジュノーへ。ジュノーからガスタバスまでは小さい飛行機とは覚悟していたが、なんと4人乗り。私の乗った飛行機の最小記録更新。ガスタバス行きの空港カウンターもエアラインではなくエアタクシー。アラスカではタクシー並なのね。
ガスタバス空港は人もいず、パイロットが無線で職員を呼んでくれた。寒い。13度くらいだが風が冷たい。
ロッジから迎えにきてもらい、午後のホエールウォッチングに行けるか聞いてもらったらOKとのこと。ラッキー。船は30分ほどでポイント・アドルフォス着。途中ラッコが浮かんでいるのが見える。着いたとたん前方に大きな鯨が3頭横切った。右も左も遠くにも潮を吹いているのが見える。去年と違い落ち着いてビデオを撮ることができた。


2001-082601.jpg1時間ほどしたら体が冷えて寒気がしてきた。風邪をひいてはいけないと思い船室に入って海を見る。気がつくとうたたねをしていた。今日は下着、長袖シャツ、セーター、ウインドブレーカーを着ていたが、寒い。
鯨をたっぷり、他に白頭わし、あしかなどを見て5時過ぎに桟橋に戻る。夫は昨日イチローが出なかったので鯨も出ないのでは、と心配していたが、トータル20頭くらい見た。すごい!
迎えにきてくれた車でロッジへ戻る。おいしいディナー(ただしアルコールはおいてない)を食べ、早めに寝る。

朝食:空港で買ったベーグルのハムサンド&フルーツ
昼食:朝食時夫購入分のベーグル・ツナ・サンド(大きかったので昼までかかって食べた)
夕食:ホタテの前菜、おひょうのステーキ、ラズベリーパイ

2001年 8/27 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:ガスタバス

2001-082701.jpg夜中に目がさめたのでもしかしてオーロラは?と外を見ると雨。ここは1年間に400日雨が降るというところ。フェアウェザー(晴天)山というのがあるがアメリカ人特有のジョークだ、と星野道夫が書いていた。昨日のホエールウォッチングが天気だったのでさえラッキーというものだ。
ロッジのおいしい朝食後、港まで送ってもらい、グレーシャーベイクルーズに出発。雨はあがり、遠くの山々に薄日が差してきた。昨日ホエールウォッチングで会った日本人女性2名、アメリカ人も一緒だ。大型船のクルーズの客もきて満員状態。
くじら、シャチ、パフィンなどが次々「ごあいさつ」にきてれくれ、お昼過ぎにマージョリー氷河着。このあと見た氷河もそうだが、たった1年の差で随分後退している。特に昨年はなかった洞窟状態の穴があいており、手前だけでなく、奥から溶け出しているらしい。京都議定書がどうのと7月は毎日のようにニュースになっていたが、やっぱり温暖化阻止のための対策をしないと。。。


2001-082703.jpg氷河見学は3年目だが今回が今までで一番寒い。また私の油断もあり(だって準備するのは気温35度の東京なんだもの)外にいるとすぐがまんができなくなる。去年まで防寒用に大荷物を持ってきてはあまり使わなかったので減らしたのだが、今年が一番寒い。キャビンにもどって窓から外をみるとまたウトウト。夫はほとんど外にいて「今年は白頭わしが多い」と満足そうだ。
4時過ぎにドックに戻り、ロッジへ。途中の道路拡張工事のために原生林が切り倒され、小枝を山にして焼いていた。
アニーメイ・ロッジはwebで見たのですが、料理上手のパパ(本業は歌手?と思うくらいのいい声)と英語が下手な私たちにどんどん話しかけてくれる明るいママのとってもGOODなところです。ただし料理が多くて、私のは半分にして、といっているのですが、残すのが申し訳けない。。。
朝食:シリアル、スクランブル・エッグ、フランク・ソーセージ、メロン
昼食:クルーズのホットサンド&ロッジのランチのサンドイッチ
夕食:若鶏の詰め物スパイス焼き(すごくおいしかった)&デザート

2001年 8/28 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:ガスタバス

2001-082801.jpg今日の午前中はFREEなのでゆっくり起床。朝食後、町の中をサイクリングする。町といってもあちこち原生林で気持ちがいい。もっとも一歩中にはいると熊が出そうで怖いが。
2箇所あるギャラリー(スモーク・ギャラリーとファイヤー・ウッド・ギャラリー)にいってみるがどちらも午後のみ開店。残念。でも雨もふらず約2時間の気持ちがいいサイクリングでした。
午後はおとといと同じホエール・ウォッチングに。出航前に船のすぐ横にラッコが浮かんで何か食べている。こんなに近くでみるのは初めて。その後、鹿、あしかなどを見るが肝心の鯨になかなか出会えない。「いたっ!」と思ってもすごく遠くて潮吹きだけしか見えない。おととい、昨年とものすごくたくさん見えたのはついていたということなのだろうか。船は最後にポイント・アドルフォスに行き、数頭の鯨を結構近くで観測。なんではじめっからこっちにこなかったのだろう。鯨は全部で10頭くらい見たと思うが、同じのを繰り返しカウントしているかもしれない。


2001-082802.jpg今日はアニーメイ・ロッジ最後の夕食。昨日、おとといとロッジの客は私たちだけだったが、今日は2組4名が追加。6名でテーブルを囲んでの夕食。日曜日にイチローを応援してきたアラスカ・エアライン勤務の息子さんとご両親、国立公園レンジャーとお仕事を聞くといろいろ話したいんだけど、言葉の壁に阻まれてもう?大変。聞かれたことに返事するだけで精一杯。時々、どうもとんちんかんな返事をしているな、と感じるけど、むこうが辛抱強く聞いてくれて。。。
お食事はとてもおいしかったけど、会話についていくのが大変でした。

朝食:シリアル、ベーコン・エッグ、パンケーキ、メロン
昼食:サンドイッチ、りんご
夕食:サーモンベイク、サフランライス、キャロット・ケーキ他

2001年 8/29 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:ガスタバス → ジュノー

2001-082902.jpg昨夜からの雨が朝になってもあがらず、カヤッキングの開始時間が1時間位遅れる。冷たい雨。私たちがガステバスに着く前の1週間はずっとこんな天気だったそうだ。迎えの車に乗り、グレイシャー・ベイ・ロッジへ。長靴、ウェア、ライフジャケットなどを着てから、船の乗り降りの仕方、こぎ方の講義を受け、いざ出発したのは10時過ぎ。冷たい雨がずっと降っていた。
今日のメンバーは11名。オーストラリア人3名、アメリカ人4名、私たち2名とインストラクター2名。まったくの初心者は私たちだけ。大丈夫、と励まされながらのスタート。はじめっから雨でずぶぬれ。夫婦で「イチ」「ニ」と声を合わせてこぐものの、なかなかうまくいかない。舵は後部座席の夫担当。時々、インストラクターが「あそこになんとかという鳥がいる」とか説明してくれるが、見るゆとりがまったくない。今日見た一番大きなものなんとアニーメイ・ロッジのパパ(ジェイソン)で釣り上げた大きなキングサーモンを得意げに持っていた。
ところで「トイレにいく」は「take a bathroom」と『NHKとっさのひとこと』に載っていたが、休憩の時に草むらに用を足しにいくにも「take a bathroom」というのには笑ってしまう。日本の「お花を摘みにいく」みたいな言い方もきっとあるのだろうが。


2001-082901.jpg1時過ぎに昼食のために近くに上陸。手が冷たくてジンジンし、親指の付け根あたりはまったく感覚がなくなってきた。ジンジンが手首あたりにまで上がってくる。こいでいるときは冷たくても何とかなったのだが。今日はほとんど1日中雨だった。二の腕が筋肉痛でプルプル。
3:30頃、岸に戻り、かたずけてグレイシャー・ベイ・ロッジを出発したのは4:10。ここで日本人グループにであう。日本語を話すアメリカ人が引率しているのを見て、英語に苦労している私たちとしてはうらやましく感じた。彼らにはこの後、ジュノー空港でも出会った。私たちはロッジに戻り、あたたかい飲み物で落ち着いてから空港へ。悪天候のために飛行機が30分程度の遅れてジュノー着。きたときと同じ4人のり飛行機&同じパイロット。「大丈夫か?」と聞かれたが私たちは心配どころか小さい飛行機の旅を楽しんでいる。ブッシュ・パイロットの一人に運んでもらっている、と思うと星野道夫になった気分だ。ジュノー着18:45。ジュノーは雨が降っていなかった。


朝食:スクランブル・エッグ、ハンバーグ、スライスポテト、メロン
昼食:コールド・サンドイッチ
夕食:SOBA(焼きそばと豆腐、野菜をいためてスープ煮にしたもの)、チキンのパスタ

2001年 8/30 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:ジュノー

2001-083001.jpg夜中に目がさめることもなく、ぐっすり寝た。いつもそうだが帰る頃に時差ぼけが治る。日本へは帰った瞬間、日本時間に体が戻るからすごい。
8:30過ぎにメンデルホール氷河の半日ツアーデスクに電話をしたら9:30出発でゴールドベルト・センター(ロッジより徒歩5分のところ)に9:10にこい、という。急いで出発。曇り。今日は豪華客船が3艘も着岸しており、メインストリートは人でいっぱい。(ちなみに夜はゴーストタウンのようでした)氷河観光バスもほぼ満員。氷河まではドライバーが市内観光をしてくれたが、ほとんど理解不能。ガイドブックの範囲だろうと気楽にかまえる。約30分で氷河着。
グレイシャーブルーのおおきな塊が前の湖にうかんでいる。あんなにおおきな塊が落ちるときはどんな音がしたのだろうか。となりで写真を撮っていた青年が白頭ワシが近くにとまっているのを教えてくれた。


2001-083002.jpgビジターセンターで案内ビデオを見る。音声が難聴者用に字幕で出るので、必死で知っている単語をひろい読みして理解。音楽の時には「MUSIC」、氷河崩壊の時には「Following Glacier」と表示。さすがADA(障害をもつアメリカ人法)のある国。日本の観光地のみなさん、マネしてね。
ダウンタウンに戻ってから、トラムでロバーツ山へ。山頂を700mほどハイキング。ちょっと昇るとすぐ息があがる自分がなさけない。ここも温暖化のせいか植生が変化しているいう。
山を降りてから、すぐ下のタク・スモーク・レストランで遅い昼食。とてもおいしかったので、夕食もここですることにする。豪華客船の客とおぼしき人たち大勢がスモークをクールで送る依頼をしていた。


2001-083003.jpg午後はアラスカン・ブリュワリーへ行く。夫は大のアラスカン・アンバーファン。初めてアラスカにきてからすっかりファンになり、日本でも地ビールしか飲まない。前にアラスカン・ブリュワリーのホームページを探して日本で買えないか見てみたが、買えるのはなんと帽子だのTシャツだのグッズだけ。また、今回の旅行ではアニーメイはアルコールなしのロッジ、昨夜のレストランでは売り切れ、と縁が薄かった。日本で買いたいが方法は?と聞いたところ「I have no idea」とのこと。やっぱりだめなのね。試飲後、説明をしてくれるが、これが機関銃のような早口英語。私のように英語もビールもだめな人にはちょっとつらいツアーだった。ちなみにグッズはダウンタウンのSALE中のお土産屋さんの方が安かったです。

朝食:チーズサンドイッチ
昼食:クラム・チャウダー、スモーク盛り合わせ、生蛎
夕食:アラスカ貝の酒蒸し(みたいの)、たらばがに、スモークサーモンのピザ

2001年 8/31 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:熊の聖地・アドミラリティへ

2001-083101.jpg朝8:15ジュノー空港集合でアドミラリティ島ベア・ウォッチングへ出発。『地球の歩き方』にも載っていないこのアクテビティ。帰ったら投稿しようかな。(なんちゃって)
昨年、カトマイで身近に熊をみているものの、やはりわくわく。今日は水上飛行機。ガイドのブッチェさん、コロラドからきている若夫婦の5名だけのミニ・ツアー。パイロット以外もヘッドフォンをして5人でおしゃべりしながらの空の旅だ。オルカが2頭みえた。全員が確認するまで旋回してくれる。途中、熊もウォッチ。25分ほどで飛行機はパーク・クリークに着。瞬間、レンジャー2名がボートでやってきて、ガードしてくれる。(麻酔銃みたいなものをもっていました)
上陸したら、右と左に熊がいる。わぉ?、もう!ビーチをずっと歩いていくのと、座り込んで犬のようにまるくなるのと。みんな夢中でシャッターを押し、双眼鏡をのぞきこむ。緊張感が走る。

2001-083102.jpg陸沿いに歩いていたのがいなくなってから、私たちもビーチに沿って歩き、観測ポイントへ。海へ流れ込んでいる川で「モカ」と命名された熊が鮭をとっていた。1995年生まれ、とパイロット&ガイドのブッチさんが説明してくれたので固体認識をしているようだ。彼女はしばらくわれわれを楽しませてくれた。
この後、軽いハイキングに行こうと出発しかけたら、行く手から3頭の親子連れがやってきた。また、岬の先で寝ていた熊も親子連れに刺激されてか、起きてきて、われわれは熊にはさまれた格好になった。レンジャーやガイドがカメラのシャッター音にも敏感になっているのがわかる。こっちへこい、そっちにいくな、と指示が多くなる。「どうなっちゃうの」とおもったが、親子連れは行過ぎて、寝ていた熊はわれわれのそばをすり抜け、木の実を食べたりして、去っていった。ハイクに行く時間がなくなったので、もとの観測ポイントへもどると、それまで時折薄日が差していたのに、急にひとしきり雨。熊はいない。しばらく待っていたが、帰る準備を。とたん、うしろの茂みから大きな熊がでてきて、川につかったりしていった。合計9頭もの熊を見ることができた。べリー・ラッキー!

2001-083103.jpg午後2時、ジュノー着。ものすごく興奮したツアーでした。お腹はすいたしでぐったり。
教訓。このツアーはトイレがないので特に女性は事前の水分取りすぎに注意。食事は一切持ち込み禁止(ガムやクッキー類も)なので、朝はしっかり食べること。(日帰りの場合。一泊は別。私たちは一泊はとれませんでした)
いよいよ明日は帰国。今回もエクサイティングな旅でした。お世話になったみなさん&アラスカの豊かな自然に感謝。現地レポートはこれで最後。後は帰国してからになります。

朝食:ピザ
昼食:オニオンスープ、ステーキサンドイッチ
夕食:ごはん、チキン、サラダ


2001年 9/1-2 Wild-Life:アラスカ・南東海岸への旅:ジュノー → 成田

2001-090101.jpg前夜、ホテルに空港までの早朝トランスファーを頼んだら、タクシーを呼んであり、他の客との乗合で費用はホテル持ちだった。
空には厚い雲だが山すその雲がきれているところは朝焼けしており、きれい。今回は本当に太陽のありがたさを実感。東京の夏のジリジリにうんざりしていたが、やはりお日様は偉大だ。ほんの少し顔をだしただけでも、クルーズではレンジャーが航路マップに「SUN&BLUE SKY」が「Smile」したとわざわざ書き込んでいたくらいだったもの。
シアトル空港の売店にはこの冬まではまったく置いていなかったマリナーズのTシャツあり。最もイチローのはサイズが2XLしかなく、手にした日本人はみんな残念そうに何度もながめていた。
シアトル空港発1:25、10時間の長い旅の後、成田着。気温28度。日本思ったより涼しかった。

朝食:機内食 シリアル&マフィン
昼食:機内食 ビーフのオリエンタル風
夕食:機内食 ピザ、チキン入りうどん(前よりマシになっていた)